映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」と「積極的考え方の力」

マクドナルドのフランチャイズ展開で成功したレイ・クロックを題材にした映画で、公開時に角川シネマ有楽町で見て以来、DVDも購入し、繰り返し見ている作品です。主人公の年齢設定が50歳過ぎで自分と近いこともあって、親近感を覚えると同時に、齢をとってからでも成功を掴むことができる人がいるということに勇気づけられます。

映画の最初のほうで、セールスマンの仕事をしているレイ・クロックが、米国の各地でマルチミキサーを売り込みますが、上手くいかず、宿泊したホテルで

The Power of the POSITIVE  Dr.Clarence Floyd Nelson

という自己啓発の音声レコードを一人でベットに横になって聴く場面があります。

下記の内容です。

世の中に
“執念”に勝るものはない
“才能”があっても
成功できない者はゴロゴロしてる
“天才”も
報われないのが世の常だ
“学歴”も
賢さを伴うとは限らない
“執念”と”覚悟”さえあれば、まさに無敵だ
何事にも屈しない強さと
安定した心と健康管理 みなぎるエネルギー
日々それらを保ち続ければ
結果は必ず付いてくる
難しく思えるかもしれないが
未来を拓くのは君自身なのだ
我々の世代の最大の発見は
人生は心の持ち方でかえられるということ
エマーソンの言葉にもある
“人は考えた通りの自分になる”

Persistence, nothing in the world can take the place of persistence.

Talent won’t. Nothing is more common than unsuccessful men with talent.

Genius won’t. Unrewarded genius is practically a cliche.

Education won’t. The world is full of educated fools.

Persistence and determination alone are all powerful.

Show that you don’t have to be defeated by anything.

That you can have peace of mind, improved health, and a never ceasing flow of energy.

If you attempt each and everyday to achieve these things the results will make themselves obvious to you.

While it may sound like a magical notion, it is in you to create your own future.

The greatest discovery of my generation is, that human beings can alter their lives by altering their attitudes of mind.

Or as Ralph Waldo Emerson declared, a man is what he thinks about all day long.

私は、落語・講談等の話芸や朗読、自己啓発系(ナポレオン・ヒル等)の音声を聞きながら眠る習慣があり、映画の中で主人公が聞いているレコードが実在するのか気になっていました。

映画を始めて見た夜は、この場面を真似て、「眠る前に聴く 巨富を築く13の条件」という音声を聞きながら床に就いてしまいました。

「The Power of the POSITIVE」は、書名の文字に共通点が多い、ノーマン・ヴィンセント・ピールの「積極的考え方の力」(The Power of the Positive Thinking)という本を基にしているのかと考えて、書籍にあたり、該当箇所を探したのですが、見つかりませんでした。

ところが、「成功はゴミ箱の中に」という書名のレイ・クロックの自伝を読んでいてレコードの内容とよく似た下記の箇所が見つかりました。

やり遂げろ―――この世界で継続ほど価値のあるものはない。才能は違う―――才能があっても失敗している人はたくさんいる。天才も違う―――恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世にいる。教育も違う―――世界には教育を受けた落伍者があふれている。信念と継続だけが全能である。

「成功はゴミ箱の中に」の原著書名は、「Grinding it out the making of McDonald’s」で、図書館で借りて確認したところ、該当箇所の原文は下記の通りでした。

“Press On: Nothing  in the world can take the place of persistence. Talent will not; nothing is more common than unsuccessful men with talent. Genius will not; unrewarded genius is almost a proverb. Education will not; the world is full of educated derelicts. Persistence and determination alone are omnipotent”

多少、異なる言い回しになっていますが似通った内容なので、映画の中で、かけているレコードはレイ・クロック自身の言葉に基づいていると考えています。

なお、レイ・クロックが見たように描かれている「波止場(On the Waterfront)」という映画は実在しますが、時代設定が1954年であることを示す以外の意図はわかりませんでした。

レイ・クロックがお気に入りの曲を聞かれて答えた「黄金の雨(Pennies From Heaven)」は、何か意図があるのかも知れません。

「成功はゴミ箱の中に」を比較して気づいたのですが、邦訳にある目次や章ごとの見出しが、原著にはなく日本語版独自の工夫のようです。


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